旧神岡町(岐阜)/富山市(富山) キラズ山(1187.6m) 2020年3月7日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 6:20 駐車箇所−−7:02 スノーシュー装着(標高820m)−−7:35 970m峰−−7:40 940m鞍部−−8:20 1130m峰−−8:24 1080m鞍部−−8:43 キラズ山 8:48−−8:59 1080m鞍部−−9:05 1130m峰−−9:25 940m鞍部−−9:56 標高750mで林道を離れる−−10:04 駐車箇所

場所岐阜県飛騨市/富山県富山市
年月日2020年3月7日 日帰り
天候薄曇後晴
山行種類残雪期
交通手段マイカー
駐車場林道路側に駐車余地あり
登山道の有無ネットの記録によるとあるらしい
籔の有無ほぼ無し
危険個所の有無無し
山頂の展望ブナに覆われ展望は悪い
GPSトラックログ
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コメント小糸集落から延びる林道を標高600mまで上がり、その先はショートカットしつつ林道を進んで940m鞍部でキラズ山北尾根に乗って山頂を往復。林道は舗装されて残雪もほとんどなく今年の雪の少なさが明瞭に出ていた。残雪が増えるのは標高830m付近以上で今シーズン初のスノーシューが活躍した。新雪が積もっていたが気温は-4℃と冷え込んで先週と違って雪が軽くてラッセルは比較的楽だった。北尾根にはブナの幹に多数の赤ペイントがあり夏道があるように見えたが、帰宅後にネットで調べたらグレードは低いが夏道があるとのことだった。山頂の積雪は1mくらいはあったと思う。天気が良くて北尾根の途中から剱岳や毛勝三山、白馬岳まで見えた




標高600mの林道路側に駐車。想像以上に雪が少ない 林道分岐を上がる。この先は道幅狭し
標高650m付近。僅かに雪が残る 標高660m付近で林道を離れて斜面直登。これは判断ミス
標高670m付近で林道横断 標高720m付近トラバース中。小さな沢を横断
標高720m付近。小尾根で上を目指す 標高820m付近で林道に復帰。傾斜が緩むと積雪多し
水が流れる箇所だけ雪が無い 今シーズン初のスノーシュー。長靴だとちょっとサイズが・・・
新雪で意外と雪は軽い。先週よりはずっとラッセルが楽 標高840m付近。林道分岐で斜面直登
今度は植林帯の連続で歩きやすい 標高880m付近の林道。無視して上へ
標高880m付近から上も植林 標高900m付近の林道。地形図に出ているものだろう
林道は無視してさらに上へ 標高1020m付近。地形図に記載が無い林道があちこちにある
ここも林道は無視してなおも上へ 気温は-4℃。久しぶりに冷え込んでいる
970m峰で尾根に乗る 940m鞍部。地形図に記載が無い林道に乗る
標高980m付近で林道終点 1020m肩の杉の古木
標高1070m付近のカモシカのラッセル跡。有り難く利用させてもらう 1080m峰先の1070m鞍部
標高1080m付近の赤ペイントの矢印 標高1100m付近
標高1110m付近から見た剱岳 1130m峰てっぺん
1130m峰から見たキラズ山 1130m峰から見た漆山岳
1130m峰から見た白山 1130m峰から見た六谷山の反射板。今回はパス
1080m鞍部から見た立山、剱岳、西笠山
1080m鞍部から見た白馬岳 1080m鞍部からの登り返しにもカモシカラッセルあり
夏道の目印。積雪は1m程度か 急斜面をスノーシューを効かせて登る
標高1150m付近 霧氷がびっしり付いている
キラズ山山頂の一角に到着 キラズ山最高点。山頂標識無し
帰りのキラズ山直下急斜面はツボ足で下った 富山平野と日本海が見えた。今日は天気がいい
キラズ山直下から見た剱岳〜剱岳北方稜線(クリックで拡大)
1080m鞍部から1130m峰を見ている 1130m峰てっぺんの大きなブナ
1130m峰を越えて標高1100m付近 標高980m付近で林道終点に到着
940m鞍部から林道を離れて斜面を下る 標高890mで往路の林道に乗る
標高870m付近 林道から南西を見ている
標高780m付近でスノーシューを脱ぐ 標高750mのカーブで林道を離れて斜面を下る
出出しは植林 この下部は自然林の急斜面
再び植林に戻って林道に出た すぐに駐車場所に到着


・キラズ山は岐阜県旧神岡町と富山県旧大沢野町の県境にある山。古い地形図には山名が記載されていなかったと思うが、今は記載されている。登山道の有無は不明だが結構な標高まで林道が延びているので、藪漕ぎがあったとしても短距離で済みそうな。よって雪のある時期に登るメリットはあまり感じられないが、新潟より北側は金曜日まで降雪があってラッセル地獄が予想されること、雪が無いエリアは花粉真っ盛りで私の進入を阻んでいるので、消去法的にこの山になった。木曜日の降雪がどの程度かによりラッセルのきつさが決まるが、こればかりは行ってみないと分からない。

・このエリアは長野から遠い。おそらく安房トンネル経由が最短だと思われるが、それでも一般道で200km近くある。富山回りでもほとんど変わらない距離だろう。安房トンネル周辺は雪があったが金曜日は好天だったため金曜夜は路面は乾いていて安心して走行できた。積雪は新平湯温泉でほとんど見えなくなり、キラズ山はどこまで登れば雪が出てくるのか心配になる。

・麓の猪谷集落にも雪は皆無。ネットの3月上旬の記録では国道41号線周辺でも積雪で駐車余地を探すのが大変と書かれていたが、集落には雪の欠片も無く、今年の雪の少なさは記録的らしい。今回は積雪が少なかったらキラズ山の西〜北西方向に延びる林道を車で上がる計画なので、雪が少ないことで有り難さも半分くらいある。

・最初は東猪谷集落から山頂西側を上がる林道に入ってみた。集落を過ぎると明らかに最近は車が入っていない状況で、落石や枯れ枝などがたくさん落ちている。積雪が無いので障害物をどかしながら車で上がるが、標高400mの沢を横断する付近で路面状況が悪くなり普通車ではリスクが大きすぎる状況となった。ここから歩いてもいいのだが、地形図ではこの林道の北側にもっと道幅が広い林道が描かれているので、そちらに向かうことにした。

・小糸集落から林道に入るが、こちらはきれいな舗装道路で道幅も先の林道より広く、安心して走行可能。雪解け直後のようで多少の落石はあるが、手でどかしながら進む。林道上にはほとんど積雪は無く、標高600mの林道分岐に到着。この先は林道の幅が狭くなり傾斜もあるので、ここから歩くことにして車内で仮眠。杉の植林があるが花粉は飛んでいないようで目の痒みは感じなかった。

・翌朝、朝飯を食べて出発。真冬と比較して日の出が早くなり、朝6時くらいには明るくなっている。今朝は気温が下がって車のフロントガラスの水滴が凍っていた。ただし天気予報は晴で日中は気温が上がる予報。手袋の中に使い捨てカイロを入れたが、防寒装備は真冬より減らした。周囲にはほとんど雪は無く雪装備をどうするか悩んだが、先週のこともあり今回はスノーシューを持つことに。高鳥屋山では出番が無かったが、今回はどうであろうか。ここは富山県境なので高鳥屋山よりは雪があってもおかしくない。地形的にはアイゼン、ピッケルは不要と判断した。

・最初はコンクリートの簡易舗装の林道歩き。周囲の杉植林には雪無し。開けた林道だけ僅かに積雪がある場所も。出発して早々に斜面直登すればよかったのだが、傾斜が急でそのまま先に進んでしまい、適当な場所で林道を離れて進路を上に変更。少し雪が出てくるが1cm程度なので長靴で十分。

・植林を登ると林道を横断、そのまま斜面を登ると尾根が明瞭になってくる。ここで何を血迷ったのか、現在地を出発地からほぼ真上に上がった場合に出てくる尾根と誤認。このまま上がると林道より西側に出てしまうと考えて東へトラバース。しかし地形図では緩斜面のはずが急斜面で小さな沢がいくつも出てくる。この地形で現在位置が判明。地形図の標高670mの林道カーブから上に向かうと出てくる急で細かな谷がいくつも刻まれたエリアだ。このまま上がればどこかで必ず林道にぶち当たるので、水が流れる谷筋ではなく小尾根に取り付く。かなりの傾斜で積雪は傾斜が緩い場所より格段に少ない。植林で僅かな灌木藪しか無いので助かるが、もっと傾斜が緩い場所なら灌木藪皆無の植林だったなぁ。

・標高800mを越えて傾斜が緩むと同時に積雪が急激に増えて、踏み抜くと長靴の深さを越えるほどに。仕方ないので足を置く周囲を何度か踏み固めてから足を踏み出すの繰り返しで速度がガタ落ち。林道に出るまでそれを繰り返した。

・標高820mで林道に出ても積雪は変わらずなので、今シーズン初めてスノーシュー装着。長靴だと靴の外側のサイズが小さすぎてフィット感はイマイチだ。長靴は柔らかいのできつく締めると足が痛いし、緩いと踵がビンディングから脱げてしまう。ついでに長靴だと長さ方向が不足するので、通常の登山靴とは異なる位置で固定しないとヒールリフターが使えなくなる。今日はこれで1度固定位置を直す羽目になった。

・スノーシューを装着すると、それまでは踏み抜いて膝まで沈んでいたのが足首程度までの沈み込みになって格段に楽に歩けるようになった。これくらい活躍してくれなければ重さに対するパフォーマンスが高いとは言えないだろう。温度計を見ると-4℃と冷え込んで、先週と比較して雪の重みは軽くラッセルが楽だ。

・林道が直進と左ヘアピンカーブの分岐点が登場。地形図の標高870mの林道カーブと見込んで植林斜面を直登することに。結構な傾斜で積雪量が一気に減ったためスノーシューを脱いでザックの背中へ。尾根へ達するまで4回、林道を横断し、どれが地形図に出ている林道なのか分からなくなった。この付近は地形図に記載されていない林道が多数あるようだ。

・計画では1000m峰と1080m峰間の940m鞍部に出る予定だったが、登りついた尾根は鞍部ではなくピーク。現在位置が不明だが、このまま尾根を南へ進めばキラズ山に到着するのは明らかなので、再びスノーシューを装着して尾根を歩きだす。尾根上の立ち木の幹には赤ペイントの目印があり、夏道があるようだ。

・少し下って明瞭な鞍部に出ると林道が登場。これまで横断した林道のどれかがここに繋がっているのだろう。高度計を見ると標高950m程度で、どうやらここが940m鞍部らしい。林道はさらに尾根上を進んで標高980m付近で終点を迎えた。積雪で路面状況は不明だが、もし荒れていなければ無雪期なら車でかなり標高を稼げることになり、藪の状態によっては無雪期に登る方がお得かもしれない。

・林道終点以降も尾根上には目印が延々と続き、木の間隔からして夏道があるのは間違いなさそうだった。帰宅後にネットで調べたら確かに道があるとのこと。ただし整備状況は良好とは言えず、朝露で靴やズボンがびしょ濡れになってしまうとのこと。でも道があるのだから藪漕ぎは回避できるのだろう。

・尾根上には小動物の足跡の他にカモシカのラッセル跡が断続的に山頂まで続いた。同じ一頭のカモシカの物なのか、それとも複数頭の別々のカモシカの足跡なのかは不明。カモシカの踏み抜きの深さと比較してスノーシューの沈み込みは浅く、威力を発揮しているのが分かる。

・1080m峰手前、尾根が右に直角に曲がる1020m肩では杉の古木あり。ここまでは尾根の東側は自然林で西側は植林だったが、古木は植林の中にあった。天然杉を伐採せずに残してくれたようだ。そういえば富山では杉の古木を結構見たなぁ。そういえばここも富山県だ。

・1130m峰手前の標高1080mで尾根が右に屈曲する場所ではブナの根元に右向きの赤矢印ペイントあり。この先で東側の樹林が薄くなる箇所があり、薬師岳、立山、剱岳、僧ヶ岳にかけての剱岳北方稜線が見えていた。雪の少ない今年でもさすがにあちらは真っ白だ。

・大きなブナが立つ1130m峰に立つと初めてキラズ山が見える。山頂付近は大きなブナの純林で霧氷で真っ白だ。まだこの付近は枝に乗った雪はあるが霧氷は見られない。東には反射板が目立つ六谷山。あそこも登らなければならないが、今回はパスして茂住峠経由で登る予定。

・1080m鞍部付近も剱岳方面の展望が良好。ここから山頂までは最初だけ傾斜が緩いが、その後は急登が続く。カモシカの足跡がここでも続いていて、ほぼそれに倣った。もし雪が固く締まっていたら念のためにピッケルが欲しくなるような傾斜の区間もあったが、今はスノーシューでもコンスタントに足首まで沈む雪なので滑落の心配はなく、ピッケルは不要だ。でもこの傾斜はさすがに登りはきつい。下りはスノーシューを履いたままでは歩きにくい傾斜なのでツボ足で下った。

・傾斜が緩むとキラズ山山頂の一角に到着。山頂一帯は広くなだらかな地形で、一見してどこが山頂なのか分からない。雪の上に出た山頂標識は皆無で、東の方に目印のリボンが見えるが、地形図だと三角点はこの付近のはず。もちろん今の積雪量では三角点を探すのは不可能だが。たぶん積雪量は1m前後だろう。山頂一帯はブナが立ち並んで展望がいいとは言えないが、帰宅後のネットの記録では無雪期は周囲は藪に覆われて展望皆無らしいので、それよりはずっと快適だ。南寄りの冷たい風を避けて休憩。

・帰りは当初計画していたルートを下った。940m鞍部で西斜面を下って標高840m付近で林道に乗る予定だったが、往路でもこの間は地形図に無い林道を含めて4回も林道を横切ったためどれが本物か分からない状態で、選んだ林道はハズレで終点を迎えてさらに植林斜面を下って往路の自分の足跡がある林道に合流した。

・標高780m付近では林道南側の植林が切れて日当たりが良く路面が見えているのでスノーシューを脱いで歩く。これ以降は雪がある場所でも積雪量が少なく、スノーシューを脱いで正解だった。標高750mの大きな左カーブで林道を離れて斜面を降下、林道を大幅にショートカット。往路でもこれを計画していたのだが。最初は快適な植林斜面下りだったが標高660m以下は急斜面に変わると同時に一時的に自然林に変わる。微小尾根の右側の僅かに傾斜が緩い場所を下って再び植林に変われば林道は目の前だった。

・車に到着して濡れたものを虫干ししながら昼飯を食っているとジムニーが上がって通り過ぎた。この積雪量なら林道終点の吉野集落まで通り抜けられるかも知れない。

・下りは運動量が落ちて登りより体の発熱が減るが、日差しがあってそれほど体感的に寒さを感じなかったので薄着のまま歩いたら、短時間なのに風邪を引いてしまった。帰りの車の中では鼻水が止まらず、翌日は発熱のため1日中寝る羽目になってしまった。若い時はこのようなことは無かったが、年齢と共に確実に体が弱ってきていることを痛感した。

 

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